ありのままの自分では受け入れてもらえない~自己否定という問題~
どうもこんにちは!
秋田・東北地方でリトリーブサイコセラピーという心理セラピーを使いながら、心の悩みや問題の解決サポートをしている心理セラピスト・中川ひろゆきです。
2018年の大みそか、みなさんはいかがお過ごしですか?
来年2019年は元号も変わり、新しい時代に突入しますね。
来年もどうぞよろしくお願いします!
さてさて、今日のテーマは「ありのままの自分では受け入れてもらえない~自己否定という問題~」です。
ところでみなさんは、次のように「訳が分からないけど駆り立てられるようにがんばり過ぎてしまう」ということはありませんか?
・他人に負けないようにがんばり過ぎてしまう
・かわいそうな人のお世話をし過ぎてしまう
・「できる自分」「役に立つ自分」「他人から認められる自分」でいたくて、がんばり過ぎてしまう
・身体が休みたいと言っているのに休めず、働き過ぎてしまう
・自分のキャパシティー以上に引き受けてしまい、物事を抱え過ぎてしまう
・子育てで、子どもがきちんと育っているか気にし過ぎてしまう
・仕事で、自分にプレッシャーを必要以上にかけ過ぎてしまう
・いつも急きたてられているような感じがして、がんばり過ぎてしまう
他にも、「つい他人と比べて落ち込んでしまう」「失敗するとものすごく落ち込んでしまう」「欠点を指摘されると怒りで攻撃してしまう」のようなことはありませんか?
今日は、何か知らないけど苦しい、もう十分がんばっているような気がするけど、もっとがんばらないといけないような、そうでなければ許されないような感覚があるひとに向けて書こうと思います。
このようなひとは、ご自身でも何となくお気づきだと思いますが、「自己否定」という問題を自分の中に抱えています。
自己否定が自分の根底にあると、ひとは自分に「~ねば」「~べき」という命令型の思い込み(ドライバー)をかけて自分を強く駆り立てていきます。
ドライバーには次の5つがあります。
・完全であれ
・一生懸命努力せよ
・人を喜ばせ続けよ、人を満足させ続けよ、期待に応え続けよ
・急げ(早くせよ)
・強くあれ(負けるな勝ち続けよ)
これを強く、ずううううっと自分にかけ続けて生きていくのは、とてもしんどいですよね!
ちなみに、この命令型の思い込み(ドライバー)を自分に強くかけている人の特徴は、「ちゃんと」「しっかり」「きちんと」が口癖になっています。
自己否定にまつわる感じたくない感情・感覚があって、それを感じないようにするためにドライバーをかけているんですね。
そして、その感情・感覚が強い人ほど、強いドライバーをかけて、自分を駆り立てるということをします。
ドライバーを強くかけながら自分を追い込んでいく人は、どうしてそうすることを選んでいるのでしょうか?
それには、次のような幼少期を送ってきたことが考えられます。
・虐待(精神的・暴力・性的)、無視、無関心を経験した
・「お前はいらない存在だ」というメッセージ(非言語を含む)を受け取り続けてきた
・「男(女)だったらよかったのに」と言われ続けてきた(言葉による存在否定)
・他の兄弟姉妹と比較され続けてきた
・支配的な親に育てられた
・何かができる、役に立ついい子であったら認めてもらえた
・家族の中で何らかの「役割」を背負わされ、役割の人生を生きてきた
どうでしょうか?当てはまるものはなかったですか?
この幼少期の経験に共通することはなんでしょうか?
それは、
ありのままの自分を否定された経験です。
そうです、自分に命令型の思い込み(ドライバー)を強くかけているひとは、
ありのままの自分を否定された恐怖・絶望を感じたくない!
なんです。
自分にドライバーをかけ続けていく人生は、やがて、どうなるでしょう?
・一生がんばり続けることになる、しかも自分が何のためにがんばっているか分からない人生になる
・がんばり続けて、心身ともにボロボロになる
・だんだん人生が苦しくなっていく感覚とともに生きていくことになる
・自分の感情や感覚を必死に抑え込んでいるので、人生の楽しみやよろこびも感じにくくなっていく(楽しみ・よろこびの少ない人生)
・もっと自分がゆるんでも、がんばらなくても、他人とつながっていけるという現実を見ずに、「がんばらない自分には、できない自分には価値がない」という妄想の中で生きていく
ん~、これはもったいない!
では、どうしていったらいいのでしょうか?
それは、
コツコツ少しずつ自分を癒していく
これを「ありのままの自分には価値があるんだ!」と強く自分に言い聞かせて、恐怖の感情を抑えて無理やり行動しても、かえって恐怖の感情が強まったりします。(感情は抑え込もうとすればするほど、暴れだすという性質があります。)
ですので、
コツコツ少しずつ自分を癒していく。
幼い頃の「子どもの自分」をイメージして、その小さな自分が、どんなに辛かったか、悲しかったか、怒りを感じていたか、そして誰にどんなことをして欲しかったのかを「今の大人の自分」が聞いてあげて、認めてあげて、受け入れてあげる。
アドバイスはしないで、「子どもの自分」のどんな感情であってもそのまま受け取って、寄り添ってあげる。
そして「子どもの自分」がお父さん、お母さんにしてもらいたかったこと、我慢してできなかったことを「今の大人の自分」がイメージの中で思う存分してあげる。
十分に二人で一緒の時間を過ごしたら、ありのままの「子どもの自分」をイメージで抱きしめて受け入れてあげる。そして抱きしめた胸の真ん中に「子どもの自分」が溶け込んでいき、その子のエネルギーを身体中にひろげていく。
これを少しずつコツコツやっていく。そして、少しずつ自分で自分を育てなおしていく。
そして、
自分の心を他人から満たしてもらうのではなく、自分自身で満たしていく
他人からの承認や評価で(他人の目で)自分の心を満たすのではなく、自分の気持ちや欲求を自分が大事にして自分で自分の心を満たす。
自分の外側から(他人の目で)自分の心を満たすのではなく、自分の内側から自分の心を満たす(自分で自分のことを認めてあげる。どんな自分にもOKを出し続ける)
そして、
「自分を大事にして、自分を愛する」というテーマを自分で設定する(自分自身に宣言する)
心の状態によって見る世界が変わっていく「投影」という脳のシステムによって、
「自分を大事にして、自分を愛する」と、「他人からも大事にされ、愛される」ようになります。
好循環が生まれ、人生が豊かになっていきます。
この「投影」については、また後日に。
このようなことをコツコツやっていくと、自然に「できてもできなくても自分はここにいていい、ありのままの自分は愛される、受け入れてもらえる」と思えるようになります。
そして、自分にかけていたドライバーもゆるんで、生きることがラクになっていきます。
ぜひ、やってみてくださいね!
ではではまた~(^^ゞ