投影という心のはたらき~自分の心の状態で見える世界が変わる~
どうもこんにちは!
秋田・東北地方でリトリーブサイコセラピーという心理セラピーを使って、心の悩みや問題の根本解決をサポートしている心理セラピスト・中川ひろゆきです。
新年おめでとうございます!
2019年、僕はいのししのような突進力を持ちながら、自分の目標に向かって一生懸命に、そして丁寧に日々精進していきたいと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願い致します!
さてさて、今日のテーマは「投影という心のはたらき~自分の心の状態で見える世界が変わる~」です。
ところでみなさんは、次のようなことはありませんか?
・何かあの人が怒っているような気がする
・何かあの人に嫌われているような気がする
・何かあの人を見るとざわざわする、好きになれない、馬が合わない
・何かあの人の行動(他人に甘えている、自分の欲求を素直に表現しているなど)を見ると妙にイライラする
いったい何が原因でこのようなことが起きるのでしょうか?
これには、「投影」という心のはたらきが関係しています。
「投影」という言葉は、英語で言うと(projection:プロジェクション)。みなさん、スクリーンに映像やプレゼンの資料などを映し出すプロジェクターをご存知だと思います。今日の内容は、このプロジェクターをイメージしてもらえば分かりやすいと思います。
イラストでいうと、パソコンが「自分の心の状態」、プロジェクターが「投影という心のはたらき」、スクリーンが「投影の対象(他人、出来事など)」ということになります。
「投影」とは、
自分のなかの認めたくない感情や欲求を無意識内に抑圧した結果、それを他人が持っていると信じてしまうこと。
その認めたくない感情や欲求を自分が持っていると認めてしまうと心が不安定になるので、それを他人に押し付けて自分の心を守るという、無意識で行われる心の防衛反応です。
もっと簡単に言うと、自分の内側にあるものを映し出して自分の外側を見ているということです。
「投影」は無意識の心の反応なので、自覚しづらいんですね。
ところで、「投影」は自分の心を守る防衛反応なので、特に気にしなくても問題ないんじゃないかと思うかもしれません。
ですが、この「投影」によって、人間関係の問題をわざわざ創り出したり、ややこしくしてしまうことがあります。
例えば、
・本当は自分が嫌っているのに、投影であの人に嫌われていると思い込んで、余計に相手を嫌ってしまい、攻撃するなどして関係をこじらせてしまう
・職場の上司や同僚などに、自分が苦手な誰か(例えば父、母、兄弟姉妹の誰か)を投影して、コミュニケーションがうまく取れずに仕事に支障が出てしまう
・他人に甘えるのが上手な人、自分の欲求を素直に表現する人を見ると、自分の抑圧している欲求を投影して、嫌悪感を感じてイライラし、批判や攻撃をしてしまう
「投影」は自動的な心のはたらきで、それ自体は何の問題もないものです。
何が問題かというと、自分の中にある認めたくない感情や欲求、そして癒されていない心の傷を抱えて、それを抑圧していることが問題です。
自分の無意識内にいくら抑圧しても、その抑圧した感情や欲求、そして癒されていない心の傷は、何かのきっかけを借りて表現されようとします。
では、どうしていったらいいのでしょうか?
それは、
自分が「投影」していることに気づいたら、いったん自分に引き戻す(相手の問題ではなく、自分の問題であると考え直す)!
そして、自分が過去に抑圧した感情(悲しみ、怒りなど)を解放し、癒して、完了させる
「投影」は、自分の癒されていない心の傷を癒してくれ、のサイン!
そうすることで、同じような人物や出来事に出会っても自動的に反応することは起こりにくくなります。
人間関係のトラブルも起こりにくくなります。
そしてもうひとつ、
「投影」を意識してみると、自分が実は抑圧している感情や欲求、過去の癒されていない心の傷を知ることができます。
それが「投影」によって他人に映し出されるからですね。
他人に対して「何か嫌な感じがする」「何となく苦手」と感じることがあったら、その人の具体的にどんなところに嫌悪感や苦手意識があるのかチェックしてみたらいいですよ。
そうすると、過去にその嫌悪感や苦手意識を感じる部分を持っている人に苦しめられたり、傷つけられた経験に気づくかもしれません。
そして、自分の心の傷を癒す過程で、心理セラピーがお役に立てると思います。
僕は4月からモニター募集を始める予定で、ただいま準備中です!もし気になる方がいましたら、ぜひいらしてくださいね!
ではではまた~(^^ゞ