愛着について(その2)~あなたの愛着は傷ついていませんか?~

どうもこんにちは!

秋田県・東北地方でリトリーブサイコセラピーという心理セラピーを使って、生きづらさや家族・家系問題の解決をサポートしている心理セラピスト・中川ひろゆきです。

 

四つ葉のクローバーの写真

 

さてさて、今日は前回の「愛着」の記事

 

「愛着について(その1)~愛着とは何か~」

(↑ 記事へのリンクになってます)

 

の続編になります。

 

テーマは、「愛着について(その2)~あなたの愛着は傷ついていませんか?~」です。

 

前回は、うつや不安障害などの精神的なトラブル、虐待・ネグレクトといった問題行動の背景には、「愛着」の問題があるかもしれない、ということを記事にしました。

 

「愛着」とは、人と人との絆(きずな)を結ぶ能力であり、お母さんなど特定の養育者との間で育まれた特別な絆であること、そしてその絆(=愛着)の状態が、その人の人生全般に関わってくるということでしたね。

 

今日は、その大切な「愛着」が傷ついてしまったとき(=愛着に問題を抱えてしまったとき)には、そのひとにどんな影響が出てくるのか?ということについて記事にしていきますね。

 

ハートブレイクの写真

 

精神科医の岡田尊司先生は、その著書のなかで、「愛着」に問題を抱え、不安定型の愛着スタイルをもつ人について次のように書かれています。

三分の一が不安定型愛着を示す

 ところが、一般の児童にも対象を広げて研究が進むにつれて、意外な事実が明らかとなった。実の親のもとで育てられている子どもでも、当初考えられていたよりも高い比率で、愛着の問題が認められることがわかったのだ。安定型の愛着を示すのは、およそ三分の二で、残りの三分の一もの子どもが不安定型の愛着を示すのである。愛着障害と呼ぶほど重度ではないが、愛着に問題を抱えた子どもが、かなりの割合存在することになる。

 さらに成人でも、三分の一くらいの人が不安定型の愛着スタイルをもち、対人関係において困難を感じやすかったり、不安やうつなどの精神的な問題を抱えやすくなる。こうしたケースは、狭い意味での愛着障害に該当するわけではもちろんないが、愛着の問題であることにまちがいはなく、それがさまざまな困難を引き起こしているのである。

 

引用:2011年 光文社新書 岡田尊司 「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」48P

そうなのです。

「愛着の問題」は、非常に多くの人に関係する問題・課題

なのです。

 

確かに、「愛着」と言われても、目には見えないものだし、日常生活を送っている時は意識はしませんよね。

 

そして、うつや不安障害、依存症、摂食障害などトラブルが現れた時にも、やはりそのトラブルだけに目が行ってしまい、「愛着」というトラブルの背景にまで関心が向くということは非常に少ないですね。

 

だからこそ、

 

「愛着」が傷ついた時にはどうなってしまうのか?

 

について知っておくのはとても重要だと思うのです。

 

「愛着」とは、人と安心感・信頼感を持ってつながっていく能力であり、人との関係性を上手に育んでいく能力でしたね。

 

この「愛着」に傷がついてしまうと、人と関わること全般に困難や問題が生じてきます。

例えば、

・人に助けを求められない

・人に頼みごとができない

・自分の意見が言えない

・いつも我慢をしてしまう

・人付き合いが苦手

・ひとりで何事も抱え込んでしまう

・人の言動にとても傷つきやすい

・人と自分から関わっていくことができない

 

そうですね、

 

人を信じられない、人が怖い

 

をこころの根っこに抱えてしまうことになります。

 

そして、「自分という存在」について、自己否定、自己不全感、孤独感を抱えやすくなります。

例えば、

・自信がない

・自分が頼りなく感じる

・自分はダメな存在だ

・どうせ自分はひとりだ

・誰も助けてくれない

・自分なんか生まれてこない方が良かった

などなど。

 

その他にも「愛着」に問題を抱えると次のような問題が出てきます

・良い子や良い人を演じる

・完璧を求めてがんばり続ける

・いつも安心感がなく、心にぽっかり穴があいている、空虚感

・消えたい、死にたいと思う時がある

・信頼や愛情が維持されにくい、不安定

・人とのほどよい距離感が分からない

・ストレスにもろく、うつになりやすい

・非機能的な怒り(キレて破壊的な効果しかない怒り)にとらわれやすい

・白か黒か、全か無か、極端でその中間がない

・全体を見るより、部分に目が行きやすい

・子育てに問題が出やすい

・人に依存しやすい

・失敗が怖くてチャレンジできない

・いじめに遭いやすい

・摂食障害、うつ、不安障害、依存症、パニック障害

 

では、なぜ「愛着」が傷つくと、このような問題を抱えてしまうのでしょうか?

 

それは、

 

自分の中に

 

「守ってもらえる」という感覚

 

「人とつながっている」という感覚

 

「自分は価値ある存在だ」という感覚

 

「基本的にこの世界は安心安全だ」という感覚

 

がうまく育たないからですね。

 

それでは、「愛着」を傷つける深刻な状況とは、一体どういう状況なのでしょうか?

 

・死別や離別によって親など特別に選ばれた存在(愛着対象)がいなくなること

・養育者の度重なる交代(親戚たらい回しなど)

・守ってくれるはずの親から虐待を受ける

・養育者が精神的な病を抱えるなど、不安定である

・母親が家庭内で「かわいそうで弱い存在」であるため、守ってもらうことをあきらめる

・祖父母が可愛がっていることで、母親自身が世話をしたり可愛がらない

などですね。

 

愛着対象がいなくなったり、何度も代わったり、

 

たとえそばにいてくれたとしても、

 

何らかの理由で十分にスキンシップをはじめとする愛情をもらえない状況。

 

つまり、

 

愛着対象から「安心安全」という感覚をもらえない状況

ですね。

 

サポートを必要とするハートの画像

 

子どもは特定の養育者(愛着対象)と「愛着」の形成を始め、その後に親や特別に親しい人たちとの間で愛着パターンを積み重ね、成人になる頃までにそのひと独自の愛着スタイルを作り上げていきます。この愛着スタイルが、その人の人生全般に関わってくるのですね。

 

それでは、「愛着」が傷ついているひとの愛着スタイルはどうなるのでしょうか。

 

「愛着」に傷を抱えているひとは、

 

「不安定型」の愛着スタイル

 

をもつようになります。

 

不安定型の愛着スタイルには、次の3つがあります。

 

・不安型愛着スタイル

・回避型愛着スタイル

・恐れ・回避型愛着スタイル

 

各スタイルについて説明していきますね。

 

【不安型愛着スタイル】

(愛着不安)

不安型の人は、絶えず周囲に気を使っている。相手に嫌われているのではないかと不安になり、過剰な気遣いばかりして空回りするのが特徴。「愛されたい」「受け入れられたい」「認めてもらいたい」という気持ちが非常に強い。

◆一番の関心事は「人に受け入れられるかどうか」「人に嫌われていないかどうか」である

◆拒絶や否定、見捨てられることに対する不安が強く、人の言動に過剰反応する

◆嫌われることが嫌で相手に合わせてしまう

◆人に何をされても逆らえない

◆他人は、自分を傷つけたり、非難したり、否定する存在だととらえる傾向がある

◆親しくなればなるほど猜疑心や嫉妬心、愛情の過剰な確認行動が出てくる

◆見捨てられ不安が強いため、相手に激しい感情をぶつける。反対に自分を責める傾向も強く、うつになりやすい

 

【回避型愛着スタイル】

(愛着回避)

回避型の人は、距離を置いた人間関係を好む。親しい関係や感情の共有を心地よいとは感じず、むしろ重荷に感じやすい。親密さを回避して、心理的にも物理的にも距離を置こうとする。人に依存することも、人から依存されることもない、自立自存の状態を最良とする。

■他人に迷惑をかけないことが大事であるとし、自己責任を重視する

■人とぶつかり合う状況など、葛藤を避けようとする

■ストレスがかかると短絡的に反応し、攻撃的になる傾向があり、キレやすい

■恋愛はどろどろしたものを嫌い淡白で、相手との絆を守ろうとする意志や力に乏しい

■頼られることは面倒であり、助けを求められることが怒りを生む

 

【恐れ・回避型愛着スタイル】

(愛着不安+愛着回避)

愛着不安と愛着回避がいずれも強い愛着スタイル。人間関係を避けて、ひきこもろうとする人間嫌いの面と、人の反応に敏感で、見捨てられ不安が強い面の両方を抱えているため、人間関係はより混乱し、不安定なものになりやすい。ひとりでいることは不安で人と仲良くしたいと思う反面、親密になることに強いストレスを感じたり、傷ついてしまうという矛盾を抱えている。人を信じたいが信じられないというジレンマに陥っている。

★疑り深く、被害妄想になりやすい

★ささいなことで傷つきやすく、相手の言動が自分をないがしろにしているように感じる

 

ちなみに、愛着が安定しているひとは、安定型愛着スタイルとなります。

 

【安定型愛着スタイル】

安定型の人は、人間関係における絆の安定性がある。安定型の人は、自分が愛着している人が自分をいつまでも愛し続けてくれることを当然のように確信している。愛情を失ったり、嫌われるという心配がないので、自分が困っても人に気軽に相談したり、助けを求めることができる。

 

さて、

あなたの愛着スタイルはどうですか?

 

他人や自分に対する感覚は、

安心安全、自分は守られている、

誰かに頼ることができる、

自分は助けてもらえる存在だ

という感覚ですか?

 

もし、そういう感覚がうすいのだとしたら、

 

あなたの「愛着」は傷ついているのかもしれません。

 

もし自分の愛着が傷ついていて、それに手当てをせずにいたら、その先どうなるでしょう?

 

それは、

 

人生の終盤になって、

「自分は誰ともつながっていなかった」

「誰も信用していなかった」

「自分はずっと妄想の中で生きてきた」

ということに気づきガクゼンとする・・・

 

ガクゼンとする人の画像

さてさて、それでは、

 

自分の愛着が傷ついていて不安定なものである時、その傷をどのようにして修復していったらいいのか?

 

については、また次回に書きますね。

 

僕は4月からモニター募集を始める予定で、ただいま準備中です!

 

心理カウンセリングや心理セラピーを受けてみたい方がいましたら、ぜひ体験しに来てくださいね!

 

お待ちしております!

 

ではではまたね~(^^ゞ